アスベスト分析シリーズ X線による定性・定量分析

2024.11.01

アスベスト分析シリーズ X線回析装置による定性・定量分析

こんにちはアスベストリサーチです。

先日、X線回析装置による定性・定量分析の資格を取得いたしました。

アスベストリサーチではJIS A 1481-1(偏光顕微鏡法)に加え、原則全ての建材についてX線回析装置による定性分析を行っております。

経験により判断が速くなったり予測ができるようになったりしますが、人間の目だけでは限界があります。私も顕微鏡分析には自信がありますが必ずX線での分析をします。

X線回析装置は高価なため導入は気軽ではありませんが、分析をこれから始める、始めたばかりの方には特に必須だと思います。いや、経験を積むほど必要性を感じるでしょう。

低価格を謳った分析が増えてきていますが、X線での分析を行っていない機関がほとんどではないでしょうか。装置が高額なことに加え維持費もかかりますし、分析を行う時間も人手も必要です。

同じ検体を複数の分析機関に依頼しない限り依頼を受けた分析機関の出した結果が答えになります。だからこそ、私たちはその結果に間違いがないように細心の注意を払い、責任を持って分析を行っています。

何十年も前に行われた工事の詳細を知ることは不可能です。分析者講習を受けて資格を取得しても、調査者講習を受けて資格を取得してもすぐに実務をこなせる内容ではありません。あまりにも様々なケースがあるので、できるならば分析者同士もっと情報を共有するべきだと思います。

そうすれば分析者のほとんどが口をそろえて言うでしょう「X線は必要だ」と。

アスベストリサーチはX線の義務化を訴えております。

アスベストの分析調査には(どの社会にもある事のように)デリケートで、ナーバスで、グレーで、ブラックな部分が存在します。なるべく踏み込んで、変えられる所はかえられるように努力していきたいと思います。

 


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